この光の始まりには君がいる

煌めく想いを共に叶えよう

名前も知らないおじさんがちいさな幸せをくれました

 

嬉しかったことがあったのでとりあえず残しておきたくてざっくりとブログを書きます。おひさしぶりです。

 

何があったかと言うと

知らないおじさんと雨の中立って話してたら30分経ってました。

いや怪しい話ではありません。楽しくて嬉しかったんです。

 

私の家はへんぴな場所にあるので0時を過ぎると、なんなら20時くらいでも歩いて帰るのが怖いので、(しかも雨が降っていた)地元駅でタクシーを待ちました。

 

 

が、待てど待てど来ない。なんぞ??と思いながらNEWSのツアーに向けてWORLDISTAを聴き込んで待っていたらひとりのおじさんが来ました。

「タクシーどれくらい待ってます?」結構気さくな感じの話し方で、私は「なかなか来ないです」と返した。まぁ、タクシー乗り場ならよくある会話なのかな?

どこら辺で降りますかと聞かれたので答えたら、割と近かったから一緒に乗りましょうって話になって、しかもタクシー代はいいですよって言われて。

うわ〜ありがたいと思いつつも、申し訳ないですって言ったら、おじさんが「今日はいいことがあってね〜」って話し出した。

 

星野源のライブで東京ドームに行ってきた」と。

星野源さんのことはテレビでたまたま見る程度にしか知らないけど、私自身ライブが好きだから、「ライブだったんですね!わたしもライブやコンサート好きでよく行くので、気持ちわかります」って返したらそこから話が止まらなくなっちゃって。

それからしばらく私はその楽しかった話を聞きました。

 

おじさんは娘さんと行ったらしくて、ライブ自体が数十年ぶりだと言ってた。

そうしたらまず最初に出てきたのが「まさか娘とライブに行く機会があると思ってなかった。あの空間を一緒に楽しむことが出来て嬉しかった」と言っていた。

いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、いや〜〜〜〜〜〜〜。

既に良。既に素敵話。

 

そしておじさんは星野源の演出の凄さに度肝を抜かれたらしい。"東京ドームに立つ星野源"が想像出来なかったけど、実際行ったら楽しくて、驚いて、3曲目あたりで膝から崩れてしまったらしい。わかる〜〜。オタクとしてもとてもわかる。

 

 

おじさんがライブのことを、「その時しかない、同じ構成があったとしてもその空間は1度きりしかない」と言っていて深く頷いてしまった。

これはアイドルやバンドのファンをしていたり、あるいはディズニーオタクとかも良く言われがちだと思う「そんなに同じ場所に行ってき飽きたりしない?」という言葉。

違うんだよ………… 同じじゃないんだよ………… 同じなのは軸だけであって、その時の色や表情は毎回違う。おじさんの言葉ボイスレコーダーで常に持ち歩いてこの質問される度流したいわ……

 

 

話を戻しますが、とにかく、とにかく星野源のライブに行ったことによる"楽しさ"が、すっっっごく伝わってきたんです。ずーっとにこにこしながら話してて。

「楽しすぎて浮かれちゃって、飲んできちゃったよ」なんて言ってて微笑ましかった。

だから、こんなに楽しいことがあって幸せだから、タクシー代は払うよ、って。これも何かの縁だしって。

申し訳なさが勝ってしまってそんなその場の感情だけでぽろっと言っていいの……?と思わなかったわけではないけど、素直にお言葉に甘えることにした。

 

 

それからしばらくライブの話とかたわいもない話をしてる中で、私も東京ドームに行ったなぁなんてぽろっと言ったらおじさんが食いついてくれて。ちなみに誰のコンサートに行ったの?って言われたからジャニーズのNEWSが大好きなんですって言った。(若干ズレた回答をする女)

したら、おじさんがあ〜〜!NEWS!!なんてでかい声出して驚いてしまったのだけどw

知ってますか?って聞いたら知ってるよ知ってるよ〜!って。予想以上に食いついてくれたというか、なんかその反応が嬉しくてつい私も色々と話してしまった。

さっきの星野源のライブに親子で行ったという話を思い出して、「実は5月のNEWSのコンサートに家族全員で、4人で行くんです。それがすごく楽しみで」って話をしたらものすごく驚かれた。家族4人で!?って。

しかも全員好きな人がバラバラでってことも言った。

そしたらおじさんがすごい笑顔で、「そんなこと一生の中でもなかなか体験できることじゃないよ、家族全員でその空間を共有できるって最高だね!」なんて言ってくれたり……。わすれちゃったけど他にも嬉しくなること色々言ってくれた。

 

 

 

そしてここからが私がこの思い出をかたちとして残したいと思った最大の理由なんですが!

ここら辺でタクシーがやっと来て、NEWSの話になりました。

私は「NEWSが好きってことにこんなに反応してくれて嬉しいです」と言ったら。

おじさんは、「NEWSは年齢の層に関係なく良い。遠い場所にあると思ってジャニーズという枠で興味を持たないのはもったいない」と。

ここら辺詳しく聞けなかったけど、どうやらおじさんはNEWSの曲を若干知ってくれていたらしい。ジャニーズのイメージを覆す、と。

私は単純に嬉しくて、「そう言ってくださる方でよかった」と言いました。

 

 

 

おじさんは言ってくれました。

「あの子達は、なによりもまず最初に一生懸命さが伝わる。まっすぐで、頑張ってるのがわかる。」

「一生懸命っていうのはすごく大事だよ。一生懸命やってるからこっちにも伝わるものがある。うまいヘタとかじゃなくて、気持ちが伝わる」

って。

私は正直涙が出そうだった。

きっと、どこかで貪欲な自分がいて、この言葉を求めていたんだと思う。

ああ、NEWSは愛されている。「一生懸命」が伝わってる。ちゃんと、届いてる人には届いてる。

この言葉を自分の耳で確かめたかったんだと思う。

すごく嬉しくて、つい何度も何度も「嬉しい」と言ってしまった。なんかもうわかんないけど、何度もお礼を言ってしまった。

 

 

 

「あの子達からは生きる力を感じるよ」って言ってくれたおじさん。絶対忘れません。

 

 

 

タクシーも来なくて雨で憂鬱だった私なんていなくなってた。

雨が降って遅い時間で、タクシーを待ってよかったとすら思えた。

名前も知らないまま別れてしまったおじさん、「またね」はもうないかもしれないけど忘れません。幸せをありがとう。